蔵王全山(8月〜9月) ミヤマダイモンジソウ(深山大文字草) (ユキノシタ科ユキノシタ属) 北海道〜中部地方の亜高山帯から高山帯下部の湿り気の多い草地または岩礫地に生育します。 高さ15〜25cmの多年草。 茎は根茎から 2〜5本がほぼ直立し、 ほとんど毛はありません。 葉は腎円形で大きさは2〜3cm、 花は茎の上部に5〜10個がまばらにつきます。 名前の如く 5枚の花弁のうち上の3枚に比べ下の 2枚が大きく長いため、 ご覧のように「大」の文字に見えます。 これほど分かりやすく、 一度覚えたら忘れられない名前の花も他にはないだろう。 写真は、仮称山前より借用 聖山平(2009/9/6) | |
蔵王全山(8月〜9月) オオカニコウモリ(大蟹蝙蝠) (キク科コウモリソウ属) 深山のやや湿った林の下に生える多年草、 茎の高さは 50〜100cm。 オオカニコウモリとは、 葉がタラバガニの甲羅を連想させ、 またコウモリが翼を広げたような姿でもあるところから名をつけられた。 カニコウモリより大形で、 総苞片は 3個。 頭花は 3〜5個の小花からなり、 花柱の先は 2つに分かれ反り返る。 しばしば群生する植物で、 花の咲いている姿は遠目に見ると地面近くに降る白い雨のように見えます。 茎の先に円錐花序状に頭花を多数つけますが、 また花柱の先も開花時には分かれて反曲します。 蔵王では不忘硯石付近・蔵王中央の聖山平でよく見かけます。 写真は、仮称山前より借用 聖山平(2009/9/6) |