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蔵王・笹谷峠〜南屏風(7月〜9月)
タカネナデシコ
(高嶺撫子)
(ナデシコ科ナデシコ属)

 高嶺は高山を指し、撫子とは花が愛らしいので慈しむ意味からつけられたといわれている。 カワラナデシコの高山型で、 高山の草原や岩場などに生える多年草。 茎は直立して 10〜30cmになる。 葉は対生し、線形または線状披針形で粉白緑色。 まばらに枝分かれした花茎の先に、径 4cmほどの濃紅色の優美な花を開く。 花弁は5個で先端が細かく裂ける。 雄しべは10個。 萼の基部に2対の苞がある。 タカネナデシコの名前の花が愛らしい姿から高いとこに咲く貴婦人という感じでしょうか。

トンガリ山付近で撮影、(2020/7/24)
蔵王・地蔵山〜南屏風(7月〜9月)
タテヤマウツボグサ
(立山靱草)
(シソ科ウツボグサ属)

 高山の草原などに生える多年草。 茎は四角で根元から多数そう生する。 葉には短い柄があり、 対生し広卵形または狭卵形で長さ 3〜8cm、幅 1.5〜4cm、 ふちにはあらい鋸歯があり、 表面の脈はへこむ。 茎の先に 2〜5cmの短い花穂をだし、 濃い紫色か紅紫色の唇形の花を開く。 花冠は長さ 2.5〜3.2cm、 上唇は直立してかぶと状、 下唇は平らに開いて 3裂し、中央裂片には歯牙がある。 本州の中部地方以北に分布し、高山帯、亜高山帯の草地に自生する。 紫色の筒状の小さな花を沢山咲き、 茎先に花穂状になり数段に密集して輪生する。 花びらの頭部には細かい毛が見える。

写真は、仮称山前より借用

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