ハマグリ山〜不忘山(7月〜8月) カキラン(柿蘭) (ラン科カキラン属) 初夏も終わりを告げる頃、 ハマグリ山の手前、 大関山の中間点辺りで猿と思われる鳴き声で威嚇しているのか不明だが、 足を止めたところにカキランが咲いている。 ラン科の中でも地味な花で、 あまり自己主張をしない。背丈の伸びた夏草の中にひっそりと咲く。 でもよく見ると柿色の花弁の中程からピンクの舌をいたずらっ子のようにあかんべーをしている。 茎の高さは、 30〜70 cm。 葉は茎に互生し、 卵状披針形で、 基部が鞘状になって茎を抱く。 上部にいくにしたがって葉は小さくなる。 黄褐色の花を茎の先に10ほど総状につけ、 下方から開花していく。 花の唇弁にある紅紫色の模様が目立つ。 和名は花の色が柿の実の色に似ていることに由来する。 大関山付近で撮影、(2023/7/10) | |
蔵王山麓(7月〜8月) キツリフネ(黄釣船) (ツリフネソウ科ツリフネソウ属) 蔵王では群落してるところは見かけないが、 この間北アルプスの横尾山荘付近で群落を見たことがある。 しばらく歩いている間登山道のそばで黄色い花を咲かせていた。 水辺などのやや湿った薄暗い場所に自生する。 ツリフネソウの分布域と類似するため、 ともに群生していることも多い。 草丈は40-80 cmほどに生長する葉は鋸歯で、 楕円形から広披針形、 ツリフネソウより楕円形に近い傾向がある。 葉の下から細長い花序が伸び、 その先に3-4 cmほどの横長で黄色い花が釣り下がるように咲く。 花弁状の萼と唇形の花びらをもち、 距が長く筒状になっている。 そのツリフネソウに似るが黄色い花が名前の由来になっている。 アザレア平付近で撮影、(2012/7/23) |