蔵王・南屏風岳〜不忘山(7月〜8月) ハナイカリ(花碇) (リンドウ科ハナイカリ属) この頃、 刈田峠から不忘山に向けての登山が多くなってきた。 今日も暑くて白石スキー場から不忘山に登る元気が出てこない。 山に登ると、いつも一つか二つは新しい発見をするものだが、 この花も地味な色合いの中に、 ほんのり紅をさして、 しゃんと首を伸ばし始めてから、それと気づく。 花いかりとはよくその姿を言いあらわしていて妙だ。 茎は直立して高さは20-60cmになり、 緑色で細く4稜があり、 やや分枝する。 葉はごく短い葉柄があり対生する。 葉身は長楕円形で先端がとがり、 長さ2-6cm、 幅1-2.5cmになり、 縁は全縁になり、 3つの主脈がはっきりと見える。 茎の先端および葉腋に集散花序をだす。 花柄は細い。 花冠は淡黄色でやや緑色を帯び、 深く4裂し、 長さ6-10mmになり、 各裂片の下部は特徴的な線形の距になり、 長さ3-7mmになる。 南屏風岳で撮影、(2018/8/12) | |
蔵王・刈田岳(7月〜8月) ヒメアカバナ(姫赤花) (アカバナ科アカバナ属) 朝起きて、山の方を見ると良く晴れてる、 今日は大黒天の駐車場に車を止めて歩き出す。 刈田岳山頂の岩礫の中に、 小さな丈で背伸びしているヒメアカバナ、 四枚の花をほんの少し赤らめて微風にそよいでいる。 茎は高さ3-25cmになり、 単一かまれに分枝し、 ときに株状になり、 全体に細かい曲がった毛がある。 葉は対生、 部分的に互生し、 葉身は薄く、 下部のものは倒卵形で小さく、 中部以上のものは線形から線状長楕円形で、 長さ1-3cm、 幅1-4mm、 先端は鈍形、 縁には1-4対の目立たない細鋸歯があり、 基部は細まって短い葉柄となる。 葉の表面にはほとんど毛は無い。 秋の終わりころに、 葉腋にむかごをつけることがある。 茎の根元にも同じ形の越冬芽をつける。 刈田岳で撮影、(2006/8/19) |