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南蔵王・不忘山(7月〜8月)
マルバダケブキ
(丸葉岳蕗)
(キク科メタカラコウ属)

 初夏の湿った草地などにいちめん、フキに似た大きな葉を広げ、 やがて夏になると高さ 1mほどにもなる花茎を伸ばして、 その先に 10cmになろうかというややオレンジ色を帯びた黄色い大きな花を数個つける。 中級山岳から亜高山帯の草地や林の下など、 かなり広範囲に見られるから、 正確には高山植物とはいえないのかもしれないが、山道でこの花に出会うと、 夏の山にいるという実感を強くする。 林の縁に一つぽつんと咲いているのもいいが、 群生していることも多く、 盛夏の森の中の草地などに太陽の光を青空に反射するようにたくさんの黄色い花が咲き乱れているさまは独特の雰囲気がある。 漢字で書くと〔丸葉岳蕗〕で、 山に咲くフキに似た大きな丸い葉をもった花、 の意である。

弘法清水付近で撮影、(2004/7/31)
南蔵王山麓(7月〜8月)
ミソガワソウ
(味噌川草)
(ミソ科イヌハッカ属)

 朝起きてみると晴れているではないか、 直ぐに車を走らせ登山口に向かう。 白石スキー場から不忘山に向かって歩き始めてすぐに、 ミソガワソに出会う。 茎は四角形で  枝分かれしないで直立し 高さは50-100cmになり、 細毛が生える。 葉は対生し、 長さ2-10mmの短い葉柄があり、 葉身は広卵形から広披針形で、 長さ6-14cm、 幅2.5-8cmになる。 葉先は細くとがり、 縁には鈍い鋸歯があり、 葉の両面にまばらに細かい毛が生える。 葉をもむと独特の臭気がする。

白石スキー場で撮影、(2006/8/6)

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