蔵王山麓(7月〜8月) オカトラノオ(岡虎尾) (サクラソウ科オカトラノオ属) やっと着いた駐車場で準備をして、 白石スキー場から不忘山へ向かう、 もう少しで白女小屋跡がもう少しだと思ったとき、 オカトラノオが風に揺れているのに出会う。 白く長く垂れた花穂は下から順に上に咲いていくらしく、 緑の草原に美しく映えていた。 夏も終わりに近づいたのだ。 山地や丘陵の日当たりの良い草原に生える多年草で、 オカトラノオは花穂が虎の尾のようだというのでこの名がある。 この仲間には水湿地に生育するヌマトラノオと区別としてオカをつけたもの。 全体としての姿も美しいが、 一つ一つの花も姿が整っていて清楚である。 白石スキー場付近で撮影、(2006/8/6) | |
南蔵王・不忘山(7月〜8月) イワオウギ(岩黄耆) (マメ科イワオウギ属) 不忘山の岩礫地が続く一角に、 キバナノカワラマツバが鮮やかな彩りを見せる、 続く岩礫地にイワオウギが重なるように花房を垂れて咲く。 咲き終えたあとには緑のさやをぶらさげる。 日ごとにさやがふくらみはじめると、 蔵王も秋の深みを増してゆく。 高山の岩場や礫の多い草地に生える多年草で、しばしば群生し、 房になって咲くのでよく目立つ。 名は漢方の黄耆に似ていることから。 この仲間にはシロウマオウギ、 タイツリオウギ、 リシリオウギなど似たものがあり、 慣れないと区別はつけにくいが、 このイワオウギは他の 3種と別属(イワオウギ属)であり、 花が穂状に長いので見分けがつきやすい。 また本種は他と違い、 果実のさやに豆ごとにくびれができることで明確に区別できる。 豆果は節果で、 2〜5個の小節果からなり、短い柄があって、 縁には狭い翼がある。 写真は、建具屋より借用 |