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蔵王・刈田岳〜屏風岳(7月〜8月)
イワオトギリ
(岩弟切)
(オトギリソウ科オトギリソウ属)

 朝起きたら快晴ではないか、 すぐ車を走らせる。 登山道具は車に積み放しだ。 刈田峠から不忘山に向けて歩き出す。 オトギリの仲間で一番高所に見られる。 高山の岩場や草地に生え、高さ 10〜20cm、長い雄しべが目立つ。 この仲間は種類が細かく分かれており、一見して区別するのは不可能である。 日本産だけでも 50種ほどあり、見極めるのは"素人"には荷が重すぎるとのこと。 葉を透かしてみて黒点の有無、場所、明点の有無で判断しなければならないのでややこしい。 弟切草の名前の由来は、仲の良い兄弟の兄がこのオトギリソウから作る秘伝の妙薬の秘密を漏らした弟を斬り殺したという伝説から来ているという。

杉ケ峰付近で撮影、(2005/7/31)
蔵王・杉ケ峰〜不忘山(7月〜8月)
キソチドリ
(木曾千鳥)
(ラン科ツレサギソウ属)

 不忘山南面中腹をくだるガレ場をすぎて、 ダケカンバ林からミズナラ林を歩く。 道端で見かけたキソチドリは木もれ日をうけて咲いていた。 亜高山の暗い針葉樹林下に生え、 高さ 15〜30pになる多年草。 葉は卵形で茎の下部に1個つけ、 茎の中部に鱗片状の葉を 1〜2個つける。 花は淡緑色で目立たず、 5〜15個つく。 距は長さ 6mm〜1cm。 同属のホソバノキソチドリは名前は似ているが、 草原に生え、 花が 10〜20個と多く、 距は長さ 12〜18mmと長いのでかなり趣が違うので間違うことはないだろう。 蔵王では杉ケ峰南面、不忘山南面中腹など。

不忘の碑付近で撮影、(2009/7/12) 

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