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熊野岳・不忘山(7月〜8月)
オヤマソバ
(御山蕎麦)
(タデ科オンタデ属)

 岩場の続く馬の背の一角にオヤマソバが、濃い緑の葉の上に花をのぞかせている。 茎が多少赤味を帯びている、 花が大きく色あざやかなものも多い高山植物にあって、タデ科の高山植物はどちらかといえば地味というのが正直なところです。 オヤマソバも一つ一つの株はあまり目立ちませんが、群生すると花の時期にはかなり目につくようになります。 名前は花がソバに似て高山に生えることからついたものです。 蔵王では不忘山頂・熊野岳付近に。

馬の背付近で撮影、(2004/8/15)
南蔵王・南屏風岳(7月〜8月)
トモエシオガマ
(巴塩釜)
(ゴマノハグサ科シオガマギク属)

 朝起きたら快晴ではないか、 すぐ車を走らせる。 登山道具は車に積み放しだ。 刈田峠から不忘山に向けて歩き出す。 南屏風岳を少し過ぎたあたりでトモエシオガマに出会う。 不忘山麓の長老湖畔に咲くシオガマギクの高山型なのだろうか、 トモエシオガマは花茎の先だけに花がつく。 うずまき型のピンクの花、南屏風から不忘にかけて見ることが出来る。 トモエシオガマは上から見ると巴状にねじれていることから名付けられた。 高山で見るヨツバシオガマやミヤマシオガマと比べると花の付き方が上部だけなので、 ゴージャスな感じではないが紅紫色の花は美しく人目を引く。  亜高山〜高山帯の草地に生える多年草。 茎の高さ 20〜50cmになり、上部に細毛がある。

南屏風岳で撮影、(2009/7/23)

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