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蔵王・杉ケ峰〜不忘山(7月〜8月)
ウスユキソウ
(薄雪草)
(キク科ウスユキソウ属)

 真夏の晴れた空、 杉ケ峰の登りに少しかかる登山道に、 ミネヤナギやハイマツが丈を低く地をはうように背をかがめている、岩場の近くにウスユキソウが姿を見せる。 ウスユキソウは先端の葉や花が白い毛に覆われたところをたとえた名前で、 日本各地の山に見られ、登山者やハイカーに親しまれている。 ウスユキソウは北海道から九州にかけての低山帯から亜高山帯にかけて分布し、ミネウスユキソウは本州中部の高山に分布している。 両者は同一種であるが、分布域の高度の違いとそれに伴う環境の違いから呼び分けられている。 花は小さな花が集まった頭花で、茎の先端につき、その下に苞葉広がる。 頭花は周囲が雌花で、中央に両性花があり、雌花が結実する。 花はヨーロッパのエーデルワイスと比べて花びら(苞葉)の幅が厚い。  蔵王では杉ケ峰、 南屏風岳、 不忘山に多い。

杉ケ峰の近くで撮影、(2004/7/31)
蔵王全山(7月〜8月)
ハクサンフウロ
(白山風露)
(フウロウソウ科フウロウソウ属)

 不忘山の北斜面の草原には、薄紫色やピンク色のハクサンフウロまで咲き出し、 色どりは豊かだ。 ハクサンフウロは夏の高原や亜高山帯の山で見ることができる。 高さ 30〜80cmにもなり、葉柄には下向きの毛がある。 葉はやや硬く、掌状に 5〜7深裂し、裂片はさらに分裂して細かくなり、かすかに毛がある。 葉裏の脈上にも毛が生える。 花弁の基部には白い軟毛がある。 葉は細かに深裂し径 2.5〜3cmの紅紫色の花をつける。 花も大きく色鮮やかで大変美しい野草だ。 蔵王では不忘山、雁戸山に多い。

写真は、あべっちより借用

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