蔵王・刈田峠(6月〜8月) オオバノヨツバムグラ(大葉の四葉葎) (アカネ科ヤエムグラ属) 花と言うにはあまりにも小さい。 輪生した4枚の葉の方がより存在感がある。 刈田峠付近の高山低木林に、 ミヤマハンノキやミネヤナギの湿った木陰に、 小さな群れを作って見つけてくれないのをなじっているようにひっそりと咲いているオオバノヨツバムグラに出会う。 亜高山帯の樹林下の湿った所に生育する植物で、 しばしば群生します。 大葉の四つ葉葎で大きな葉が4枚ずつ付いているムグラという意味です。 ムグラとは、 一株で草むらのように生い茂る草のことです。 刈田峠で撮影、(2020/7/17) | |
南蔵王・不忘山(6月〜8月) ヤマブキショウマ(山吹升麻) (バラ科ヤマブキショウマ属) 不忘山頂の午後の日差しが強く感じられる夏真っ盛りの季節下山を急いでいると岩場の外れで、 ヤマブキショウマに出会う。 雌雄異株で地下の根茎は太く分枝する。 茎に多少毛があり高さは30-80cmになる。 葉は茎の上に数個互生し、 2回3出複葉で、 小葉は長さ3-10cmになる卵円形で、 先は尾状に細長くとがり、 縁に欠刻と鋸歯がある。 側脈が明瞭で、 斜めに平行して11-15本あり、 葉縁までとどく。 茎先に枝分かれした円錐状の総状花序をつけ花序の長さは10-30cmになり、 黄白色の小さな花を多数つける。 花は径約2.5mm、 萼は歯状に5裂、 花弁はへら形で5個、 雄蕊は花弁より長く多数ある。 雌花に子房が3個あり直立するが果時には逆をむく。 果実は袋果でやや革質で光沢がある。 弘法清水付近で撮影、(2016/7/10) |