蔵王山麓(6月〜7月) ヤマボウシ(山法師) (ミズキ科ミズキ属) 今の時期が登山の醍醐味だ、 いろんな花が一斉に咲き出す。 この日も花を撮るのに忙しく何枚撮ったか覚えていないくらいだ。 花を探しに白萩林道の奥、 「水芭蕉の森」へ行ってみる。 高さ5〜10m、幹は灰褐色、葉 は対生し、楕円(だえん)形または卵円形で長さ、4〜12cm、全縁でやや波打つ。 花は、淡黄色で小さく、多数が球状に集合し、 その外側に大形白色の総包片が4枚あり、 花弁のように見える。 果実は集合果で9月頃に赤く熟し、 直径1〜3センチで球形、食用になる。 種子は約3ミリで、大きい果実には3〜4個、小さい果実では1個入っている。 果肉はやわらかく黄色からオレンジ色でありマンゴーのような甘さがある。 果皮も熟したものはとても甘く、シャリシャリして砂糖粒のような食感がある。 果実酒にも適する。 水芭蕉の森で撮影、(2018/6/9) | |
蔵王全山(6月〜8月) カラマツソウ(唐松草) (キンボウゲ科カラマツソウ属) 朝起きてみると晴れているではないか、 直ぐに車を走らせ登山口に向かう。 駐車場から神室岳に向かって歩き始め、 山形神室岳の少し手前でカラマツソウに出会う。 カラマツソウはよく似たものが多く、 区別が難しい種類である。 山地の林縁から亜高山の草原などに生え、 高さ1mほどになる多年草で、 上部でよく分枝する。 茎の上部に散房状の花序をつける。 花のように見えるものは雄しべであり花弁はない。 雄しべの花糸の先がこん棒状になっていて先端の葯より太いことが他との区別点となる。 全体に腺毛がない。 茎の高さは20-120 cm、 中空で緑色あるいは紫色を帯び、 上部でよく枝分れする。 根生葉と下部の茎葉は2-4回3出複葉で葉柄は長さ5-15 cmで互生する。 小葉は長さ0.5-3 cm、 倒卵形で浅く3つに裂ける。 裏面はやや白っぽく、 脈が隆起する。 上部の茎葉は2回3出複葉で葉柄は短い。 托葉は大きく膜質で反曲し、 葉軸の分岐点にある丸い小托葉も目立つ。 山形神室岳で撮影、(2012/6/23) |