蔵王・笹谷峠~屏風岳(5月~6月) ツルシキミ(蔓樒) (ミカン科ミヤマシキミ属) 朝起きたら快晴ではないか、 すぐ車を走らせる。 登山道具は車に積み放しだ。 雌雄異株。 おもに日本の太平洋側に分布する、 分類上の基本種であるミヤマシキミの、 北海道、本州の日本海側の多雪地帯に適応した変種。 積雪に適応して茎の下部が地を這い、 高さは30-100cmほどになる。 枝はしなり、 折れにくい。 葉は枝に互生し、長さ0.5-1cmほどの葉柄を持ち、 葉の形は倒披針状長楕円形で長さ4-8cm、幅2-3cm、基部はくさび形で、 先は短く尖り浅くへこむ。 葉の縁は全縁で、 表面は濃緑色で光沢を持ち、 裏面はやや緑白色を帯びる。 花は白色で、 枝先に散房状の円錐花序を出す。 花弁は4枚で、 雄花と雌花が異なる。 果期は10月から翌年の5月、 径1cmほどの赤熟した球状の果実をつける。 笹谷峠で撮影、(2018/6/21) | |
蔵王山麓(5月~6月) ナルコユリ(鳴子百合) (ユリ科アマドコロ属) 朝起きたら快晴ではないか、 すぐ車を走らせ硯石登山口へ向かう。 硯石登山口から登りはじめ、 ブナ・ミズナラのまばらに残る樹林の所々にナルコユリが登山道に首を出している。 本州〜九州の山林や草原に生える。 地下茎は横にはい、 節間は短い。 茎は高さ50〜130cm、 丸くて無毛。葉は披針形、 先は鋭尖となり鈍端、 基部はやや楔形で短柄または無柄、 長さ10〜20cm、表面無毛、 裏面小脈にそって小突起がある。 花柄は基部から下に曲がり、 3〜8個の花をつける。 花被は長さ19〜22mm、 基部は1mmほどの短柄となる。 花糸は中部まで花被の筒部に合生し無毛。 花柱は無毛、 先は頭状。 漿果は球形、 径7〜10mm、 藍黒色。 種子は卵球形、 長さ3mm。 蔵王では全山山麓の林下。 硯石付近で撮影、(2008/5/27) |