蔵王山麓(5月〜6月) ミズバショウ(水芭蕉) (サトイモ科ミズバショウ属) 長い車の行列、 白萩林道の奥、 「水芭蕉の森」は観光客でいっぱいだ。 ようやく目的地に着くミズナラ林の中に広がる群生地はミズバショウで壮観だ。 よく整備された木道の上もあふれるほどの人だ、 湿地に自生し発芽直後の葉間中央から純白の仏炎苞(ぶつえんほう)と呼ばれる苞を開く。 これが花に見えるが仏炎苞は葉の変形したものである。 仏炎苞の中央にある円柱状の部分が小さな花が多数集まった花序(かじょ)である。 葉は花の後に出る。 根出状に出て立ち上がり、 長さ80 cm、幅30 cmに達する。 蔵王では「水芭蕉の森」が群生地。 水芭蕉の森で撮影、(2007/5/3) | |
南蔵王山麓(5月〜6月) タチカメバソウ(立亀葉草) (ムラサキ科キュウリグサ属) 茎は直立して高さ20-40cmになり、 茎に圧毛が生え、 やわらかく細長い。 葉は互生し、卵形から広卵形で、 長さ3-7cm、幅1.5-3cmになり、 縁は全縁となる。 上部の葉の葉柄は短く、 下部のものは長い。 茎先にふつう2又になる花序をつけ、 花序は先が巻いたさそり型花序になって花をまばらに8-15個つけ、 下方から開花する。 花序は成長すると巻いていたものがまっすぐに伸びる。 小花柄は長さ1-1.5cmある。 萼は緑色で5深裂し、 裂片の先は鋭くとがる。 花は白色または淡青紫色で、 径7-10mm、花冠は車型で、5裂して平らに開き、花冠喉部に5裂した黄色の付属体がつく。 雄蕊は5個で花筒の上半部につき、 花冠裂片と互生する。 果実は4個の分果で、 分果は丸みを帯びた倒3角錐状で暗褐色になり4面体になる。 蔵王ではケッチャグラ沢に多い。 写真は、建具屋より借用 |