南蔵王・不忘山(5月〜6月) タムシバ(田虫葉) (モクレン科モクレン属) 白石スキー場から登り始め、 白石女子校山小屋跡過ぎたあたりから、 チョイチョイ顔をだしておいでおいでしているかのようで、 楽しくなってきます。 花はコブシに似るが、 コブシが花の下に葉が一枚ついているのに対し、 タムシバは花の下に葉がないので見分けは容易である。 葉はコブシの葉が広倒卵形であるのに対し、 タムシバは広披針形または長楕円形で、 かつタムシバの方が細長い。 葉裏もタムシバの葉裏は白味を帯びている(コブシは緑色)。 またタムシバの葉は噛むと独特の甘味がある。 果実は袋果が集まった集合果で、 タムシバの果実はコブシに比べるとやや小型で、 形も捻じ曲がらない。 弘法清水付近で撮影、(2018/5/21) | |
蔵王山麓(5月〜6月) チゴユリ(稚児百合) (ユリ科チゴユリ属) 白石スキー場からゆっくり登り始め、 不忘山の頂上を見ると晴れている。 弘法清水で休憩を取ってまた歩き出す。 しばらくしてから、 チゴユリを見つけ癒やされる。 チゴユリは落葉樹林の木陰に生える。 高さ15-30 cm。 球根はなく、 白くてやや太い地下茎を持つ。 茎の先端に1 cmほどの白い花を一つ咲かせ、 花後に黒色の液果をつける。 種子繁殖のほか、 地上茎基部に生ずる地下茎により無性繁殖する。 無性繁殖は親に当たる地上茎が枯れた後に地下茎の先に新しい地上茎(子)が生じるため、 毎年あたらしい地上茎が出現する。 このような生活史を「擬似一年草」と呼ぶ。 地下茎には長短の二型があるとされる。 親地上茎は冬期に枯れて地下茎による接続が切れてしまうので、 各地上茎は独立して存在する。 和名の由来は、小さくて可愛らしいことから「稚児ユリ」と呼ばれる。 花言葉は「恥ずかしがりや」「純潔」。 弘法清水付近で撮影、(2018/5/21) |