前へ お花畑 次へ

蔵王全山(5月〜6月)
ホソバトウゲシバ
(細葉峠柴)
(ヒカゲノカズラ科トウゲシバ属)

 柔らかい春の日差しが降り注ぐ賽の河原を熊野岳に向かって歩き始める。 森林内のやや湿った日陰に生育する常緑性の多年草である。 地下茎はなく、 根と地表にほぼ直立する茎からなる。 茎の根元はやや斜めになって新芽を出すので、 株立ちになる。 茎は上の方でも2-3度の分枝をする。 背丈は7〜20cm、 時には30cm位になる。 茎も葉も硬い。 葉はおおよそは細い楕円形で、 縁にはやや鋸歯があるが、 変異が多く、 変種を区別する特徴とされる。 葉脈は主脈一本だけで、 やや裏側に突出する。 葉は茎の回りに螺旋状につき、 深緑から黄緑、 薄くて硬く、 つやがある。 胞子のうは胞子葉の基部の上側に着くが、 印象としては茎にくっついて見える。

かもしか温泉登山口付近で撮影、(2004/5/22)
蔵王全山(5月〜6月)
サンカヨウ
(山荷葉)
(メギ科サンカヨウ属)

 柔らかい春の日差しが降り注ぐ賽の河原を熊野岳に向かって歩き始めると、 まわりはミヤマハンノキなどの低木林が続いて、 かもしか温泉の手前でサンカヨウの群落に出会う。 大きな根生葉と透明に近い白花のみずみずしさ、 この花も2〜3日で落花しその後すぐに青紫色の実がなる。 サンカヨウは、 小さな白い花を咲かせる多年草で、 水分を含むと透明になる花びらが有名な植物で、 とても幻想的な姿といわれています。 近年、 インターネットで透明な花姿が噂となり、 注目されるようになりました。 「親愛の情」という花言葉は、 親しみやすく安心感のある白い花の姿に由来しているとされています。

かもしか温泉で撮影、(2004/5/22)

前へ 次へ