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蔵王・刈田峠〜不忘山(5月〜6月)
コヨウラクツツジ
(小瓔珞躑躅)
(ツツジ科ヨウラクツツジ属)

 刈田峠に車を置いて、 杉ヶ峰をめざし歩き出す。 ヒロハノヘビノボラズ・コメツツジ・アカミノイヌツゲなどの木が続く。 高さは1-2m。 若い枝にはあらい毛が生える。 葉は長さ2-4mmの葉柄をもって枝に互生する。 葉身は長楕円形で、 長さ1.5-5cm、 幅1-2.5cmになり、 先端は尖り、 葉の表面と縁にあらい毛が生える。  花は長さ1-2cmの花柄の先端に下垂してつく。 花冠は長さ5-6mmあり、 黄緑色から赤褐色で、 ゆがんだつぼ型をし、 先端が5裂し外側へ反り返る。 花柄には腺毛が散生する。 和名は、 花の様子が仏像が身につけている装身具(瓔珞・ようらく)に似、 花が小さいことによる。

前山付近で撮影、(2018/6/15)
蔵王・刈田峠〜不忘山(5月〜6月)
ミネカエデ
(峰楓)
(カエデ科カエデ属)

 刈田峠に車を置いて、 杉ヶ峰をめざし歩き出す。 コメツツジ・アカミノイヌツゲなどが多い。 そんな中にミネカエデも混じって生育している。 花の頃はさほどでもないが、 秋には黄色系の美しい紅葉を見せる。 カエデ科の落葉小高木または中高木。 葉は長さ2〜5センチメートルの葉柄があって対生し、 葉身は長さ6〜8センチメートル、 幅6〜9センチメートル。 掌状に5裂し、 縁(へり)に欠刻状の重鋸歯(じゅうきょし)があり、 裏面の脈腋(みゃくえき)に褐色の毛がある。 秋、 紅葉する。 冬芽の鱗片(りんぺん)は2対。 雌雄異株。 総状花序をつくり、 淡黄色の小花を約10個開く。 花弁、 萼片(がくへん)はともに5枚、 雄しべは8本。 亜高山帯の山腹上部から尾根によくみられ、 名の由来となっている。

前山付近で撮影、(2020/6/13)

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