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蔵王・前山〜不忘山(5月〜6月)
ハウチワカエデ
(羽団扇楓)
(カエデ科カエデ属)

 この頃毎日晴れることが多く、 暇人としては体力を消耗するが心地よい季節だ。 当然のように、 今日も車を走らせ登山口へ向かう。 刈田峠から屏風岳に向かっていると、 前山の登りにさしかかったときハウチワカエデに出会う。 本州以北の山間に自生するモミジの仲間(北海道を原産地とする説もある)。 関東地方では標高1000m以上の高地に見られる。  葉は直径10センチを越すものもあり、 日本のモミジでは一番大きい。 また、 形が、映画や芝居に出てくるような鳥の羽で作った団扇に似ていることから羽団扇楓と名付けられた。  幹が直立しがちであることや枝葉の出方が単調であることから、 本来は庭木として使用されることが少なかったが、 秋の紅葉(黄葉)が美しいことから雑木の庭などで使われるようになった。 紅葉は場所や固体によって色が微妙に異なり、 環境が良ければ非常にカラフルな景色を作る。

前山付近で撮影、(2018/6/15)
南蔵王・不忘山(5月〜6月)
ミヤマダイコンソウ
(深山大根草)
(バラ科ダイコンソウ属)

  朝起きたら快晴ではないか、すぐ車を走らせる。 登山道具は車に積み放しだ。 白石スキー場から登り始め不忘の頂上を目指す。 もう少しで、 不忘の碑だと思ったら、 ミヤマダイコンソウに出会う。 分布域は北海道・本州中部以北、 奈良県の大峰山、 四国の石鎚山。 亜高山帯〜高山帯の岩隙、砂礫地に生育する多年草の高山植物。 風当たりの強い場所にも生育する。 高さは10-30 cm。 黄色い直径1.5-2 cmほどの5弁花を咲かせる。 頂小葉は直径2-12 cmと非常に大きく、 端が鋸歯で光沢がある。 ミヤマダイコンソウ属として扱われることもある。

不忘の碑付近で撮影、(2006/6/27)

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