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蔵王全山(5月〜6月)
オオカメノキ
(大亀の木)
(スイカズラカ科ガマズミ属)

 ブナ林の林縁に枝を伸ばして陽の光を吸い取ってしまったのだろうか大きな装飾花も中の小花もともに白さを増してゆく。 オオカメノキは亀甲を思わせる葉の形から。 山地〜亜高山帯にはえるやや大型の落葉小高木。 樹高 2〜5m、 樹皮は暗灰褐色、葉は単葉で対生。 葉身は広卵形または円形、長さ 10〜20cm。 幅 8〜18cm。 葉の表面は濃緑色。 裏面は淡緑色。 葉縁は重鋸歯、葉先は急鋭尖頭。 側脈は 8〜12対、枝先に直径 6〜14cmの散房花序を出し、白い花を多数つける。 花序の中心には両性花がつき、その周りに直径 2〜3cmの装飾花をつける。 花序には柄がない。 果実は核果。 長さ 8〜10mmの広楕円形。 赤く熟す。 蔵王では全山山麓から中腹に生育。

刈田峠湿原付近で撮影、(2009/6/27)
蔵王・刈田岳〜不忘山(5月〜6月)
ミヤマヤナギ
(深山柳)
(ヤナギ科ヤナギ属)

 やわらかい葉を広げないうちから咲き始めるミヤマヤナギ、 賽の磧でも最も早く春を告げる花だ、 緑の葉もみずみずしく、 黄の花色も鮮やかだ。 ミヤマヤナギは別名ミネヤナギともいい、 深山に生育するヤナギの意。 山地〜高山帯の低木林や林縁に生える、 雌雄異株の落葉低木で高さ 1m〜2m 高山では地をはうように横に広がるが、 低山では立ち上がる。 新しい枝は黄褐色。 葉は長さ 2cm〜9cm、幅 1cm〜5cmの長楕円形で波形の鋸歯がある。 裏面は粉白色。 雄花序は 2.5〜6cm、径 1〜1.2cm、雄花序はやや細長い。 写真のものは雌花である。

賽の磧付近で撮影、(2012/6/23)

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