蔵王全山(5月〜6月) ガンコウラン(岩高蘭) (ガンコウラン科ガンコウラン属) 高山の雪田の周囲に多い、 地上を這い高さ 10〜25p、線形の葉がたくさん互生し、濃い緑色をしている。 ハイマツ林の林縁、砂礫地に生える雌雄異株の常緑小低木。 まるで緑のじゅうたんを敷き詰めたような、 という表現がぴったりするガンコウラン、 山歩きをするものにとって秋の山の重要な収穫物である。 紫黒色の甘酸っぱい実をジャムにしたり焼酎につけて果実酒とする。 蔵王ではほぼ全山で見られる。 刈田峠湿原付近で撮影 | |
蔵王・刈田峠〜杉ケ峰(5月〜6月) ミヤマスミレ(深山菫) (スミレ科スミレ属) やわらかな春の日ざしが木もれ日となって、 アオモリトドマツ林の中に光の輪をつくる。 それに誘われるかのように、 枯れ葉をおし分けてミヤマスミレが咲く。 紅紫色の花は鮮やかで、 早春の林を染め上げる。 マイズルソウの葉もあっちこちにみえるが、 こちらの方はミヤマスミレより少し遅れて咲く、 ミヤマスミレは「人里離れた深山に咲いているため」と言われている。 山地〜亜高山帯の林緑や草地に生える多年草。 東北地方北部では低地からブナ帯まで普通に見ることができる。 生育環境が幅広いので場所を変えれば長い間その優美な姿にお目にかかることができる。 根生葉の間から 10pほどの花茎をのばし鮮やかな紫紅色の花を1個つける。 距は 6〜8oと長くて太く側弁は無毛。 前山付近で撮影、(2020/6/13) |