蔵王山麓(4月〜5月) ヤマエンゴサク(山延胡索) (ケシ科キケマン属) 花の形態からは想像できませんが、 ケシ科の草本です。 半日陰になる林縁や疎林内に生育します。 全草に有毒成分を含みます。 草丈5〜10cmほどの小型の多年草です。 全体に繊細な印象があり、 茎は細くてしばしば斜上します。 春に、 長さ数cmほどの花序を茎頂に出し、 長さ2cmほどの筒状の細長い花を数個から5〜6個つけます。 葉は、長さ7cm前後ですが、 2回3出複葉(葉軸が三つに分かれその先にさらに三つの小葉をつける)で、 小葉はさらに3裂するのが普通で、 細かい裂け目はなく裂片は狭楕円形です。 ただ、 葉には変異もあるようで、 小葉の裂片は線形に近いものから卵円形になるものもあるようです。 蔵王では全山山麓に咲く。 大東登山口付近で撮影、(2007/5/20) | |
南蔵王山麓(4月〜5月) エンレイソウ(延齢草) (シュロソウ科エンレイソウ属) ヤマブキソウを探していたのだが、 今年はまだ姿を見せない。 谷筋のミズナラ林には、 あっちこっちにエンレイソウがよく目立つ、 エンレイソウの仲間は葉が3枚、 萼が3枚、 花弁が3枚で、 覚えやすい植物です。 いずれも多年草で、 ほとんどの種類は低地からやや高い山の、 落葉樹林のやや湿った場所に生えます。 根元から茎を1〜3本伸ばし、 先端に葉を3枚つけます。この葉のつけ根に花をつけます。 太く短い根茎から、高さ20-50cmの茎が一本伸び、 その先端に3枚の葉を輪生する。 葉は葉柄を持たず、 茎から直接生ずる。 葉の形状は丸みを帯びたひし形で、 横向きに咲く。 硯石付近で撮影、(2008/5/27) |