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蔵王・刈田峠〜不忘山(7月〜9月)
ハクサンボウフウ
(白山防風)
(セリ科カワラボウフウ属)

 朝起きてみると晴れているではないか、 直ぐに車を走らせ登山口に向かう。 今日ははっきりした目的はなく、 花を探しながらの登山となる。 茎は直立し、 中空で、 高さは30-90cmになり、 上部は単一か分枝する。 葉は1-2回3出羽状複葉または単羽状になる。 小葉は広披針形から広卵形で、 縁にあらい鋸歯があり、 不規則に浅裂し、 形に変化が多い。 側小葉に柄はない。 葉柄の基部が鞘状に膨らんで茎を抱く。 分枝した先端に直径2.5-5cmの複散形花序をつけ、 10-10数個の小花序をつける。 花は直径2-3mmの白色の5弁花。 複散形花序の下にある総苞片、小花序の下にある小総苞片ともに、 ふつう無い。

前山付近で撮影、(2018/8/12)
蔵王山麓(7月〜9月)
アキノキリンソウ
(秋の麒麟草)
(キク科アキノキリンソウ属)

 朝起きてみると晴れているではないか、 直ぐに車を走らせ登山口に向かう。 白石スキー場から不忘山に向かって歩き始めたところ、 早速アキノキリンソウと出会う。 高さは70から80cm程度となり、 葉は互生する。 茎の下部の葉は先端がとがる楕円形で、 茎の上部では披針状。 北海道から九州、 それに朝鮮に分布。 山地や丘陵部の日当たりのよい場所に生える。 かつては里山に囲まれた水田の周辺、 ため池の土手などにごく普通に見られ、 秋草の代表でありリンドウ等と共に小学校の教科書や絵本などでよく紹介された。 しかし、 そのような環境の減少や荒廃と共に見られる場所が少なくなり、 「秋の道ばたの黄色い花」はセイタカアワダチソウに取って代わられた感がある。

白石スキー場で撮影、(2006/8/19)

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