蔵王・不忘山(7月〜9月) イブキジャコウソウ(伊吹麝香草) (シソ科イブキジャコウソウ属) 不忘山頂にに近づくと、 にわかに岩礫地が多くなり、 登山道のすぐ側に咲いている。 小さい花なので注意して歩く。 なかなかきれいに撮るのは難しい花だ。 頂上に着いて足下を見たら小さい花が咲いている。 イブキジャコウソウだ、 和名は、 伊吹麝香草で、 伊吹山に多く産し、 全体によい香りがある。 日当りのよい頂上付近に多く見られる。 茎は細く、地表を這い、よく分枝する。 枝には短い毛があり、直立して高さは3-15cmになる。 葉は茎に対生する。 葉身は卵形から狭卵形で、先端は鈍頭、長さ5-10mm、幅3-6mmになり、縁は全縁になる。 枝の先端に短い花穂をつける。 花冠は紅紫色の唇形で、上唇はわずかに2裂して直立し、下唇は3裂して開出する。 萼は筒状鐘形の唇形となる。 雄蕊は4本ある。 果実は分果となり、やや扁平となる。 蔵王では不忘山の頂上付近で生育。 不忘山頂で撮影、(2011/9/18) | |
蔵王全山(7月〜9月) ヤマハハコ(山母子) (キク科ヤマハハコ属) 刈田峠に秋風が吹き、 山腹からわきのぼる霧が濃い。 霧が晴れたところに白々とヤマハハコが顔を出す。 ヤマハハコは本州の長野県以北〜北海道に分布する、 雌雄異株の多年草で、 山地の路傍や草原に生育する、 地下茎でも繁殖するという。 群生する傾向があるのは地下茎で繁殖するからであろう。 茎は 30cm〜70cmになり、 葉は細くて長さ 6〜9cm、 幅は 6〜15mm。葉はやや厚くて表面にはクモ毛があり、 裏面は密生して白色である。 葉の中部までは側脈があり、3脈、 8月から 9月にかけ、 枝の先に多数の花を付ける。 白色の花弁に見える部分は総苞片。 蔵王では賽の磧〜刈田岳に多く、地蔵山〜熊野岳にも生育。 刈田峠付近で撮影、(2006/9/2) |