前へ お花畑 次へ

蔵王・刈田峠〜芝草平(6月〜8月)
マルバシモツケ
(丸葉下野)
(バラ科 シモツケ属)

 幹の高さは 50〜100cmになり、 よく分枝し、 こんもりと丸まった樹形になる。 若い枝は赤褐色になり、 無毛か白軟毛がある。 葉は、 長さ 1〜3mmの葉柄をもって枝に互生し、 形は倒卵形から広倒卵形または卵円形。 葉の先端は円頭または鈍頭で、 基部は円形または広いくさび形で葉柄に流れ、 葉身の長さ 1.5〜6cm、 幅 1〜4cmになる。 ほとんど両面無毛で、縁には重鋸歯があり、 裏面は淡緑色となる。 葉の形からマルバの名がある。 本州中北部に分布し、 亜高山から高山の日当たりのよい岩礫地に自生する。

賽の河原付近で撮影、(2020/6/29) 
蔵王全山(6月〜8月)
オニアザミ
(鬼薊)
(キク科アザミ属)

 駐車場から神室岳に向かって歩き始め、 初夏の日差しを感じながら登っていると、 ハマグリ山頂上付近で、 通せんぼするかのように両端に咲いている、オニアザミを見つける。 茎の高さは 1m程であり、 葉は深く裂け、 縁にあるとげは鋭い。 下向きに数個の花をつける。 花(頭状花序)は筒状花のみで構成されており、 花の色は紫色である。 総苞は粘る。 花期にも根生葉は残っている。 鋭く長いトゲがあることから、 オニアザミの名が。 高山性のアザミなので、 高地から高山の草原で見かけることが多い。 花も他のアザミと比べるとなんとなく野性的な感じがする。

ハマグリ山付近で撮影、(2012/6/23) 

前へ 次へ