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蔵王・刈田岳(6月〜7月)
コメバツガザクラ
(米葉栂桜)
(ツツジ科コメバツガザクラ属)

 茎は地上を這い、 上部が直立して高さは5-15cmになる。 葉は短い柄をもって茎に3枚輪生し、 革質で形は楕円形になり、 長さ5-10mm、 幅3-5mmになる。 縁はすこし裏面にまくれ、 葉裏はやや黄緑色を帯びる。 枝の先端に花序をだして3個の花をつけるが、 ときに3本の総状花序をつけ、 3個ずつ花をつける。 花冠は白色で、 長さ4-5mmになるつぼ形になり、 先端は浅く5裂する。 雄蕊は10本ある。 果実は径3.5mmの刮ハとなる。

馬の背で撮影、(2012/7/4)
蔵王・前山〜不忘山(6月〜7月)
ヒロハノヘビノボラズ
(広葉の蛇上らず)
(メギ科メギ属)

この日は、 刈田峠から硯石まで縦走歩きだ。 不忘山山頂から硯石へ向かっていると、 不忘の碑の手前で、 ヒロハノヘビノボラズに出会う。 メギ科の花の変わりもので、 伸ばした枝は刺だらけで、 蛇ものぼらないという、 丸い鮮やかな葉陰から、 黄色い花をまとめてぶらさげているのを見ていると、なるほどと名付け親が偲ばれる。 秋には赤い実をつけるのだが、 小鳥がついばみにきても刺されないのだろうかと心配になる。 幹の高さは1〜3m、 直径は5cmになり、 よく分枝し、 樹形は平たい球形になる。 大型で鋭い刺が3〜5個つく。 基部はしだいに狭まって葉柄状になる。 葉の縁には鋭い刺がある細かい鋸歯があり、 その両面に毛は無く、裏面には隆起した葉脈が目立つ。

不忘の碑と山頂の間で撮影、(2018/6/15)

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