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蔵王・刈田峠〜屏風岳(6月〜7月)
コミネカエデ
(小峰楓)
(カエデ科カエデ属)

 この頃毎日晴れることが多く、 暇人としては体力を消耗するが心地よい季節だ。 当然のように、 今日も車を走らせ登山口へ向かう。 刈田峠から屏風岳に向かって歩き始めてすぐに、 コミネカエデに出会う。 冷温帯のブナ林などの夏緑広葉樹林に生育する。 樹高は 5mほどまでで、 あまり樹高は高くならないので、 尾根筋や谷沿い、 攪乱を受けた場所、 二次林などに生育することが多い。 枝はやや柔らかく、 林縁などでは垂れることもある。 葉は対生し、 葉身は 5角形で長さ 4〜9cm。 掌状となり、 中央の3つは先端が長く伸びて尾状となる。 縁は荒い重鋸歯であり、 幼木ではさらに荒くなる。 表面は無毛。 裏面は、 若葉時には脈上と脈腋に赤褐色の毛があるが、 その後脈上の毛は脱落する。 基部の脈腋には膜状のものがある。 刈田峠登山口で「高山植物 花かたらい」著者、 たかはし綾子さんに出会う。

刈田峠で撮影、(2012/7/4)
蔵王・刈田峠〜屏風岳(6月〜7月)
オガラバナ
(麻幹花)
(カエデ科カエデ属)

 リタイヤして良いことの一つは晴れの日を狙って山登りができることだ、 刈田峠から屏風岳に向かって歩き始めてすぐに、 オガラバナに出会う。 樹高は 3mから 10mに達する。 冬芽の鱗片は 2〜3対ある。 今年枝には黄褐色の短毛が密生する。 葉は長さ 4〜8cmの葉柄をもって対生する。 葉身は長さ、 幅ともに 6〜13cm、 掌状に 5〜7浅裂・中裂し、 裂片の先端は鋭くとがり、 基部は浅心形から切形になり、 縁には欠刻状の鋸歯がある。 葉の表面は全体に短毛が散生し、 裏面の脈上に淡褐色の短軟毛が生え、 裏面全体に灰白色の軟毛が密生する。 和名の由来は、樹木が麻幹(おがら:皮をはいだ麻の茎のこと)のように柔らかいことから。

刈田峠で撮影、(2012/7/4)

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